知られざる地元の自然を再確認

橋本在住30年にもなるが、駅近辺から離れたところは車でいくので、意外に知らない場所が多い。最近グーグルアースを見て改めて思ったことだが、多摩は自然公園がふんだんにある。しかし、車に乗っていてはわかりにくいところばかりで、徒歩でいって初めて「こんな近くにこんなところがあったんだ」というのがたくさんある。

そんな散歩での発見を書いていきたいと思う。相模原周辺に限るのだけれども。

曇りで雨が降りそうな天候だったが、仕事が少しケリがついたので2時間くらい散歩に出てみる。今日のターゲットは、多摩美術大学付近の三ツ目山公園だ。実は橋本に住んでいてまだいったことがない。おそらく僕と同様に橋本に長いこと住んでいる人もそうなんだろう。ロテンガーデン近くのホームセンターMr.MAXの隣にあるから、車で目の前を通ることは多い。でも、わざわざ車を止めて歩こうとは思わない。そんな場所だ。

車をMr.MAXに止めてオムロン万歩計を買って散歩スタート。1日5000歩くらいは歩きたい。

多摩境方向に歩いてすぐ三ツ目山公園入り口につく。ここからは橋本の町並みがよく見える。一番いいスポットはロテンガーデンの屋上露天風呂からだと思うが、ここから見える景色も絵画のようで格別だ。

三ツ目山公園は、道路沿いはこじんまりとした公園だが、整備はかなりしっかりしていて気持ちがいい。隣が小学校なのだが、この小学校も洒落た校舎だ。

公園を歩いていくと、いくつか道が分岐してくる。裏山が自然公園になっているようだ。まずはぶらぶらと歩いてみる。が、最初に進んだ道が悪かったようで、いきなり住宅地に出てしまった。坂を下っていくと町田街道に当たってしまう。途中にある神社から公園の中に戻れるのだろうか? 案内板を見ると裏山全体が公園となっていて、中央に芝生広場があるようだ。とりあえずはそこにいきたいと思う。

しかし、このあたりの住宅街は、意外や意外。高級住宅っぽいのがたくさんあった。そしてどの家も庭がとっても綺麗に手入れされているのだ。ブーゲンビリヤやユリ(もうユリ咲いているのか)が綺麗に咲き乱れる庭を見ながら進む。僕が住んでいる場所は工場地帯のほうなので、こうした閑静な住宅地に憧れるのだ。

裏山は見えるのだが、その入り口が見つからない。さっきの神社があった場所を行くべきだっただろうか? でも急坂なので敬遠してしまった。少し心細くなったところで、小学校の裏手に出れた。よかった、ここから公園に戻れそうだ。



公園の裏手は、自然林の階段となっていた。しかも後ろには池があり蓮の花が咲いている。このロケーションがかなり癒される。しかし、もったいない。これだけ整備されているのにおそらく地元の人しか知らない場所だろう。こうした小さな発見も散歩の醍醐味だ。

階段を上がっていくと自然林の道が続く。夏なので虫が多くいた。カブトムシもいるようなので目を凝らして木を見たが、カブトムシが寄り付きそうな木が私には判別できない。そもそも朝こないといないだろう。


雑木林を抜け、頂上までいくと芝生広場に出た。しかもここからは橋本を一望することができる。長いこと橋本に住んでいたが、丹沢、城山、そして橋本すべての町並みが一望できる最高の地点がまさにここ。確かに歩いてみないとわからないが、歩いてきた人だけがわかるご褒美のようないい場所だ。

芝生広場を進んでいくとバッタが大量発生していて歩くたびにバッタが逃げていく。オニヤンマなども見かけた。子供のころは家の近くにもいたが、まったくみなくなっていた。そんな自然がここにはある。

神社があったのでおまいりしてから、向かいの場所に小さな緑あふれる丘に行くことにした。そこはトンネルの頂上の場所なのだが、竹が伸びていたりして、以前から気になっていたところだ。


トンネルの場所は小川ラーメン近くのおなじみの場所。ちなみに小川ラーメンは橋本でいちばん旨い豚骨ラーメンの店。いつも混んでいる。トンネルの横の階段を上っていくと、ここも橋本の町並みが見下ろせるビューポイントだ。


トンネルの頂上に出て驚いたのだが、ここがまた最近分譲された住宅地となっていた。多くの人は自然がこのように切り崩されていくのが残念に思うかもしれないが、僕は理路整然とした綺麗な家々を見るのが趣味だったりする。しかし、この家の連なりがヨーロッパみたいで美しい。これも歩いてみなければこんなところにこんな綺麗な住宅街があるなんてわからないだろう。


そしてその住宅街からMr.MAXの裏口に入ることができた。なんと店まで直結だ。あの住宅地とホームセンターはつながっていたんだ!

今日の散歩は約7000歩。歩いた距離は3キロ程度だが、いろいろ発見があって有意義な2時間となった。しばらくこの多摩あたりを散歩していこうと思いつつ、スーパーで遅い昼飯の寿司を買って帰路へ。